世界的な経済恐慌によって、乗用車の売り上げが各国の自動車メーカー全てが低迷しているのだ。自動車はこれまでの世界経済を牽引してきたのだが、自動車産業も大量生産の時代が終わり、省エネ商品の時代になっていくものと思われる。世界各国は自動車メーカに対して支援を打ち出しているのだが、ところが肝心の火元であるアメリカ政府はビックスリーに対しての救済が今ひとつ進んでいないのだ。相変わらず高賃金は労働組合が死守して譲らないし、部品会社が倒産してしまって部品の供給が覚束ない状況なのだ。最強の自動車会社のトヨタも赤字になってしまっている状態だ。これは車がステータスとしての役割の終焉を示していて、大量消費、大量生産の終焉を予感させる現象と思われる。自動車産業の延命が次世代への転換を遅らせることになるのではないだろうか。